なんでも鑑定団よりも驚き！ ●極上和本YM4670●商家心得草 石門心学 天保12年 大口湖山 和書

■商家心得草

【判型】半紙本2巻2冊。石田玉山『国姓爺忠義伝 前編』(全十三巻十三冊揃)文化元年 柏原屋源兵衛他刊 江戸時代和本 読本 絵本国姓爺忠義 中国史 浮世絵師絵入本。縦223粍。蕉風極秘傳　中花堂東川　寳暦四甲戌年　會津藩家老一瀬氏舊藏本。

【作者】大口湖山（東湖山・湖山樵夫・知常トモツネ）作・跋。和刻本正史　漢書ニ　列傳下。鎌田俊迪（トシミチ）序。アンティーク、天文暦学書、卜占、気象気候、28宿、古暦、江戸期和本1659（万治2）年『新板長暦　上下　2巻揃』太陰暦。

【年代等】天保12年1月刊。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵にて保管　　毛利　　古文書　書状。［大阪］堺屋新兵衛（文精堂）板。詠史百首　大沼枕山　明治期　和歌　短歌　詩学　戦前明治大正古書和書古本　　NK。

【備考】分類「心学」。皇国開闢由来記・日本国開闢由来記・4冊/指漏漁者編・国芳画/絵入和本。『商家因草』は、上巻冒頭で著者が師事する鎌田先生の言葉「今の世ほど世上の人気（ジンキ）悪しく風俗の頽（クズ）れたる事は有るまじき…」という言葉を引いて、例えば家名相続すべき10軒の家がある場合、子息が実体で無難に相続できる例はわずかに2、3軒に過ぎず、自分が住む紀州湯浅村でも50年前は「子息勘当願い」を出す者は皆無であったが今では毎年5、6人に及ぶと述べ、世の中がこのように変わったのは、もっぱら貨殖第一とし、利を計って義に従うことを教えなくなり、同様に、商家主人も家来に金儲けばかりを教えるからだと指摘する。清水了随纂輯『油断大敵 一名心のせめ 全』明治12年 思誠堂蔵版/うさぎ屋誠刊 狂歌集 明治時代ボール表紙本。また、現状の商人を救う「商家十二勿（ブツ）之法」、すなわち、①時・所・位を弁え元手銀を十分に用いることなかれ、②時節の盛衰を弁えずみだりに商品を仕入れることなかれ、③商品を安く販売し、広く捌くを悦ぶなかれ、④悪い顧客とは長く取引するなかれ、⑤手広く売買するなかれ、⑥賢者を上に置き、不肖者を上に置くなかれ、⑦高値の商品を多く仕入れるなかれ、⑧欠陥商品を十分吟味して多く仕入れることなかれ、⑨常に名聞商いするなかれ、⑩常に逐時の法（売買の時節を考え、時に先立って売買をする）忘れるなかれ、⑪商売を手代任せにするなかれ、⑫新規出店するなかれ、について縷々説明する。福澤諭吉著『清英交際始末』（全2冊揃）明治2年 尚古堂刊 阿片戦争後のイギリスと中国の外交関係を記す 明治時代和本 福沢諭吉。また下巻では、子孫長久・家業繁栄の基が修身であり、それは「敬」に尽きるとして「持敬の法」から始まり、さらに、忠孝勤倹、道天地将法、衣食住の心得、六勿（リクホツ）等の教えなどを説く。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵にて保管　　中津　　書状　　古文書。なお、巻末広告で本書続編を予告するが、未刊であろう。観世流改訂謡本　40冊セット　明治発行。また、本書の改題本『商家心得草』が天保12年に刊行されたが、これは、『商家因草』にあった鎌田俊迪序と大口湖山跋を削除するなどの改編を加えたもの。聖戦美術/陸軍省情報部/非売品/支那事変二周年記念日/昭和14年/小磯良平・向井潤吉・川端龍子・橋本関雪/荒木貞夫題字/和装本/戦時資料。

★原装・題簽付・状態概ね良好。墨子兵書　全四冊。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。【豪華複製版】嵯峨本徒然草 上下巻2冊組◎奥山春枝 鈴木尚美社 影印本 1934年（昭和9年）発行。